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「バカかおまえは―っ」
「ばかとはなによ? 」
「みすずちゃん、ドッペルゲンガーに罵詈雑言しないとみすずちゃんが死んじゃうんだよ? 」
「わかっているわよ。そんなことでも、なんだかかわいそうと思っちゃったんだから仕方が無いじゃない」
頬を膨らまし、言うみすずに呆れてものも言えない俺達。
「でも、まあ。みすずは生きているんだからいいんじゃないか? もう、あぶないことをしなければいいんだし」
「そーゆー問題か! もしかしたら死んでいたかもしれないんだぞ!? 」
「でも生きてる」
「そーだけど! 」 みすずに言っていたはずがいつのまにか俺と健太で言い争いをしていた。
そのことにきがついたときには大分怒りも収まっていたので
「これからはきおつけろよ? 」
しか言う言葉がなくなる。
その後は、みんなでわいわいとおしゃべりをした。
話はそこから昨日にとぶ。
みすずから昼にメールがきくる。
内容は、《緊急事態発生! ただちに我が家にこられたし》とのことだ。
おれはあわてて支度をして健太を起こし、みすず宅へ向かう。
玄関まえで早苗と合流。チャイムを鳴らすと母親がでてきたので事情を説明し、あがらせてもらった。
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