不思議な恋の物語

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「で?どうしてこうなったの」 ストレートヘアーの少女がどっかりといすに座り、腕を組んで前方をにらみつける。 前には、男子二人に女子三人が、四人は縮こまり一人はにこにこと満面の笑顔。 「いや………その……」 「いいわけはきかないわよ?どうしてこうなったかをきちんと説明してくれたらいいんだからね」 困る少女に笑顔の短髪少女。 「あ、私なんだか急にたこ焼きたべたくなってきた! 買ってくるね」 「みすずちゃん」 「はい~」 「にげるな」 「はい………」 「で、なにがどうなってこうなったの」 ここは、某県にあるバケーションという施設だ。 東京ドームくらいの大きさに四つの施設、ゲームセンターに本屋、服屋に食べ物屋がそれぞれ独立した形で建っている。 いま、みすずたちがいる施設は二階がレストラン街、一階がフードコートとなっているところで、真ん中の食事スペースに座り離している。 「みすずがだめならば、あなたたちでもいいのよ? 健太に優真に香苗」 「い、いいだしたのは私なの! だから………これ、読んでください! 」 みすずは立ち上がって勢いよくA6サイズのノートをテーブルにおいた。
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