不思議な恋の物語

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結局、みすずが心配なのもあって俺たち全員が八時に寺に集合した。
みすずは
「心霊写真たくさんとるわよ～」
と張り切ってはいたけれど、写真を確実に撮るために墓石を倒したりはしなかったからそこはよかったと思ったよ。
怪しまれないように俺たちが撮られた時はびくびくものだったけれど。
で、一時間ほどして帰ったんだが次の日におかしな事が起こった。
写真を撮った二日後に判明したことなんだが、写真を現像するためにでかけた以外は家にいたはすのみすずを映画館で見たと香苗がいいだしたんだ。
「みすずちゃん、映画見に行ったなら誘ってくれればいいのに～あれ、私もみたいやつだったんだよ」
「え？ 昨日映画なんて行っていないよ。写真屋に行った以外は家にいたもん」
俺たちはもちろん驚いたよ。驚くに決まっている。
香苗がうそだというと、
「だって、たしかに映画館のところ歩いていたよ」
このときは、気のせいで終わったんだけどこれだけで話は終わらなかった。
その次は確か健太だよな？健太は部活に行く途中に公園でブランコに乗るみすずを見かけたらしい。
声をかけたが返事はなく、それに怒った健太がそのまま部活に行っておわった。