不思議な恋の物語

部活後に、家帰ってきてすごく怒っていたからびっくりした。
双子だから俺と健太顔そっくりだろ？
げじげじ眉毛に一重のつり目。
それが怒ったからますますつりあがってて、慌てどうしたのかきいたら、みすずが無視したって。
あわててみすずにメールしたら、
「なにいっているの？ 健太が部活行く時間って朝の７時でしょ？ 寝ていたわよ。疑うならばお母さんにでも聞いてみて」 と帰ってきて、それを健太に見せたら
「たしかにみすずだった」
と言ってきたので、香苗とみすずにメールして彼女の家に集合することにした。
みすずの母親からは

「みすずが起きた時間？ 聞いてくれる？ 健太君。この子ったら昼の十二時に起きてきたのよ？ しかも古びたTシャツに短パンで。もう１７になるんだから、恥じらいや自覚をもってほしいわ。そうそうこの間もね………」 確かに７時にはねていたようだ。

＊

「どういうことだ？ 」
「私だってわかんないよ！ 」
「………やっぱり、お墓で写真撮ったのが悪かったんだよ。何かつれて着ちゃったんじゃないのかな？ 」
「ちょっと！ 香苗。怖いこと言わないでよ！ 」
「いや………ありえない話ではないだろう？ 」