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みすずは腕をこする。
「優真。条件があう幽霊ないか携帯で調べてくれないか? 」「了解」
ポチポチと携帯のインターネットで調べはじめる。
しばらくすると、
「検索できたよ」
「どうだった? 」 「あったけど………幽霊かな、これ? 」「なにがでてきたんだよ」
「同じ顔が別のところに出現で調べたらでてきたのが《ドッペルゲンガー》なんだよ」
「ドッペルゲンガー? 」
「あ、知ってる! 自分と同じ顔のドッペルゲンガーを見ると死んじゃうってやつでしょ? 」
「ええええっ! 私…………死ぬの? 」 「対処法はないのかよっ! 退治する方法とか」
僕は首を横に振り、「残念ながら書いてない」
俺の返答に
「みすずちゃんが死んじゃうなんてやだよ~」
などと早苗は泣くし、
「だから夜に墓場なんていやだと言ったんだ! 」
と健太は叫ぶ。
あたりは一時混乱にみまわれた。みすずは呆然自失としている。俺はと言うと、やりすぎたかな?と思いつつ頬をポリポリ掻いてから言った。
「退治の方法はないけれど、助かる方法は載ってたよ」
全員が一斉に俺を見る。それにビビりつつ
「ドッペルゲンガーに罵詈雑言を言えば助かるんだって」
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