残念な少年の残念な逆走

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「そーいえば今日はごめんね?次の時間だったら他の人に借りたほうがよかったね。」 「大丈夫大丈夫。別に授業に影響は無かったからさ。」 それよりも今はもっと面倒なことがあるし……。 例のブツのありかを握られてる以上、最悪連が悪ふざけをしてるだけだとしても従わざるをえないんだよなあ……。 ……いや、でもこのまま沙希が喋り続けてくれれば言い出す余裕が無かったって言い訳でごまかせ…… 「あ、そうそう。あたし今日雄太の家に行くね?」 おぅふ。 「ここ二日忙しくて行けなかったからね。久しぶりの雄太の家だねー。」 「普通はそれ、久しぶりって言わないけどな。……ま、雄太もそのほうが都合いいよな?」 「……あはは……。」 逃げ道が……無いッ……! 「二日ぶりだし、エッチな本探しでもやっちゃおっかなー。」 やめてください。 「お、それなら特にひどいやつの場所教えてやるよ。流石の沙希でも引くかもな。」 それだけは本当に勘弁してください……!
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