残念な少年の残念な逆走

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「…………はあ。」 言っちゃった……。 明日は告白か……。 「何この世の終わりみたいな顔してんだよ。むしろ明日からが始まりだろ。」 「そうだね。悪夢の始まりだね。」 好きでも無い娘に財布の限界まで貢いで、ばっさり捨てられるからね。 もうドMどころの話じゃない。 「そうネガティブになるなよ。お前は明日、お金じゃ買えない貴重な経験をすることが出来るんだぞ?」 いやいや、殆どお金で買うような関係じゃないですか。 畜生……沙希が彼女だったらこんなことは……いや、考えてて空しくなるからやめよう。 ……あ、沙希と言えば 「そういえば、沙希が帰り際に連のこと睨んでたよね?何かあったの?」 二人が喧嘩なんて珍しいな……。 よっぽどのことがあったんだろうけど……。 「……はあ、お前、自分のことで精一杯なのに他の奴のことなんて気にかけてどうするんだよ。」 連があからさまに呆れ顔になる。 「いや……でも二人が仲悪くなるのは嫌だし……。」 「全く……。お前はバカだよな。見てて悲しくなる位バカだ。」 うっ……! 「そ……それは連が頭良すぎなだけで、俺だって結構頭いい方だって!万年4位って結構エリートだからね!?」 皆連や沙希に目が行ってすっごく扱いは悪いけど! 「なんでいきなり勉強の話になるんだよ。そういう所がバカってことだ。」 「ぐっ……!」 「……まあ、さっきのアレは気にするな。ただの自爆だよ。」 ………? 「あの……それ、どういう――」 「じゃあ、俺もそろそろ帰るから。明日の告白頑張れよ。」 「えっ……あ……」 ……どういうこと?
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