彼女の困惑

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「―――だから……はぁ……はぁ……!」 多分そろそろ30分……その間あたしは連に向かって叫びつづけた。 もう喉が凄く痛い。 でも叫びつづけたせいか、どこか気分がスッキリした気がする。 「そろそろ限界か。どうだ、溜まってたものを全部出し切ってスッキリしただろ?」 「……へっ?」 もしかして……連はわざとあたしを煽って…… 「後でおばさんに謝っておけよ。お前の声がデカいから貸した耳栓じゃ多分防音しきれてないだろうしな。」 「連……。」 「こうでもしておかないとまともに会話するのも厳しいだろうからな。ほら、これ飲んだら本題に入るぞ。」 そう言って、連があたしのコップにお茶を注いで渡してきた。 「あ……ありがと。……んっ。」 渡されたお茶を飲むと、カラオケで歌い切った後のジュースみたいなおいしさがあった。 あー、なんか幸せ……。 「……そこまで緩みきらなくてもいいんだけどな。まあ、本題に入るぞ。」 「うん。」 「とりあえずはさっきと似たような質問をするけど正直に答えろよ。さっき全部ぶちまけたんだ、今更隠すこともないだろ。」 「……はい。」 あー、そういえば色々言っちゃったなぁ……。 あたしの真っ黒い所全部出しちゃったっけ……。 うわぁ……最悪。 「安心しろよ。さっきのは誰にも言わないから。……じゃあ沙希、まずは雄太と北原が付き合ってどう思った?」 「……始めはびっくりした。」 「一週間経った後は?」 ………。 「……ショックだった。」 「そうか。じゃあ次。沙希は今でも雄太と付き合いたいと思ってるか?」 「……まあ……はい。」 そんなのイエスって言うしかないじゃん…… 「なら付き合わせてやろうか?」 …………えっ?
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