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「………ふぅ。」
そして時は過ぎ、土曜日。
今は10時を過ぎた辺りで、日差しが少し眩しい。
窓から入る日差しと風が、目覚めたばかりの俺を清々しい気持ちにさせる。
俺は前日の内に済ませておいたお泊りセットの横に立ち、部屋の窓から外を見つめながらそんな素敵な一日の始まりを感じていた。
さて、まずは朝食を取ることにしようか、それとも先に着替えて気分を一新させる所から始めようか。
素敵な一日の始め方がその一日が素敵なものになるかどうかを大きく左右する。
スッキリとした気分で朝食を食べようか、それとも朝食とともにスッキリとして、それから今日の服をじっくりと選ぶことにしようか。
うーん、実に悩ましい選択だ。
♪~~
……お、メールか。
そうだ、まずは携帯のチェックから始めることにしよう。
えっと……あ、一時間くらい前に連と沙希からメールが着てるな。
まずは連の方を確認してみようか。
なになに……
『もう待てない。お前は一人で来い。』
………。
えっと、沙希は……
『ごめんねー。流石にもう待てないです。』
…………。
……うん、冷静に対処すればなんとかなったりするんじゃかと思ったけど……無理だ。
いい加減に現実を見つめるべきですね。
…………。
「完っ全に寝坊だよこれ!!」
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