お泊り会

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とっ、とりあえずまずは連に電話しよう! ピッ、ピッ、ピッ…… プルルルル…… 『……雄太、やっと起きたのか。』 「れっ、連!」 よし!声のトーンからしてとりあえず連は怒ってはない! 完全に呆れられてるっぽいけども! 『今日、なんでわざわざ9時にお前の家に集合にしたか忘れた訳じゃないよな。』 「うっ……!」 数日前、俺だけが北原さんの家を知らなかったから、二人に連れていってもらう為に皆で揃って北原さんの家に行く約束をしていた。 まあ、要するに俺は一番遅れちゃいけない人。 『どうせお前、遠足前みたいなテンションで中々寝付けなくて寝坊したってオチだろ。』 「ぐぅぅ……!」 流石によく分かっていらっしゃる……。 『今日はおばさんが家にいないんだから早く寝ろってあれほど言ったのに結局これだからな。インターホン押しても携帯鳴らしても反応無いし。』 「本当に申し訳ございません。」 『別に怒ってはないけど、迎えなんて面倒だから自力で来いよ。大まかなルートはメールで今から送る。じゃな。』 プツッ…… 「あっ……!」 切られた……。 仕方ない……さっさと着替えて向かうとするか。 朝ご飯は時間が勿体ないし適当にコンビニで調達かな……。 ♪~~ ん?メール? 連からか……早いな。 何々…… 『駅を北口から出たら右の方。北原って表札が目印。』 こんなんで分かるかっ! 右の方って範囲広すぎでしょ!? 「……ん?」 ……あれ?下にまだ続きが…… 『俺達は寒い中玄関前で一時間待った。 連、沙希より(`ω´#)』 ……もしかして二人とも実は結構怒ってる? ……沙希さんが付け足したであろう最後の顔文字のせいで大分台なしな感じだけど。
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