己底

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己底

何を謀っているんだ? その先に何があるというの? 理解者が手向ける。 その花束に手を伸ばせる? 置かれた立場に徒党を組み、 全てが「自由」という言葉の裏に。 生かされ、殺され、名を汚された。 目が潰れる程、開き 小さな己を見定めている。 手が千切れる程、もがき 見えない結果に憂い溺れている。 流れ込む世界を噛み砕けない。 吐き出しては、それを見ている。 今ではもう、ただ終わりが来ることを待っている。
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