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劇
秋風に皺を寄せる水面、
空間に圧されるか、圧す感覚。
ただ、見つめた。
この、身体で。
執拗な陽の光に目を細め、
とても待ち遠しい、変われる時。
ただ、見つめてた。
春ばかりを。
来る筈も無い、その時を。
降り始めた雨に、
どうしたらいいのか分からないまま。
早く止むことを願い、生きる。
夏空に唄を覚えた蝉、
感覚に芽生えたもの、立ち止まる。
ただ、目を閉じた。
我が儘に。
来る筈も無い、待ち人と。
行き過ぎる雲に、
どうしてここに居るのかを得られず、
にじり寄る焦りと、生きる。
待ち侘びる俺に、
明日は何を与えてくれる。
何時応えてくれる。
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