天命

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天命

黙れ、この正しさが解らないのか? そんな感情論、何時までも繰り返すつもりか。 いつまで縋りつくつもり? 棒切れ振り回していた時代と、何も変わらない。 何処までも根付く生きた欲望。 それが命というならば。 底の無い存在価値を照らし、 意味の無い存在価値を隠し、 虚ろに繰り返されていく。 知ることも無い、終わりの先さえ 触れてみたいと。 戻るはずも無い、始まる前さえ 交わしたいと。 世界が滅びいく時、 それは絶望ではない。 その時は、今までを全て抱きしめて行こう。
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