問い詰め。

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「まじで別れたの?」 「まあね~」 朝練のために乗る早い電車から降りた後、奈央はさっそくあのことを聞いてきた。 「まあ仕方ないか。」 「でしょ?」 "事情"を分かっている奈央は、そこまで問い詰めては来ない。 その"事情"っていうのは、奈央にしか教えていない。 だから"事情"を知らない他の友達は、しつこく問い詰めてくるにちがいない。 それを想像するだけでため息が出てくる。 とりあえず一番の難関は、教室に入ることだよな…。 不運なことに、あいつとは同じクラスだから。
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