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12月24日、俗に言うクリスマス・イヴ、街は大勢の人々で賑わっている。
友達、親子、カップル等多種の組み合わせが見受けられる中、俺はというと補習を終えて真っ直ぐに家を目指して歩いていた。
家事を全て担う俺には少しの遅れが命取りになる。
別に遅れても咎められるわけではないが、女手一人で育ててくれた母さんを少しでも助けたいという俺の勝手なポリシーがある。
というわけで、毎日やることは山住なのだが。
「圭ちゃ~ん」
学校からずっとお隣りさんに追われている。
お隣りさんとは家が隣にあるかつ高校のクラスも隣であるといる二つの意味を持つ。
忍足美春、俺にとって唯一心を許せる親友、幼なじみだ。
「ま、待ってよ~。なんですぐ帰っちゃうの」
俺の後をトタトタついてくる様はまるで子犬のようである。
「なんでって、いつもすぐ帰るだろ」
「え~今日クリスマスだよ?クリスマス」
今に始まったことじゃないがこの子は極端に学習能力が低いんだろうな。それゆえに危なかっしくてほって置けない。
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