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「姫様?…姫様ッ!?」
「わっ な、何!?」
「どうされたんですか?パーティーから帰ってきてから姫様、変ですよ?」
「え、え、そうかしら…?」
「ハイ、とっても。」
「………?」
「いつもは帰ってきたらまず寝ています。」
「…」
確かに。
ああ、紹介してなかったが、先ほどから私が話しているのは、私の専属メイドの「レイナ」。私の理解者の1人であり、私が信頼できる人である。
レイナが言うならきっと正しいだろう。だが、なぜだ?
「恋…ですか?」
「…それはないわ」
ズバッと私は言い切った。
私が恋?ありえない。例えそんなコトがあってもそれは友情で止まる。
「友達…他の者と話せた…」
「姫様がぁッ!?」
ギューッ
レイナはカレンを思いっきり抱き締めた。
「おめでとうございますッ!!あの姫様が…!!良かったです~!!」
「…!!!?」
驚いた。涙を流しながら喜んでくれている。
そんなレイナがとても綺麗だった。その姿は私をあやしてくれていた母上のようだった。
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