プロローグ

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桜がゆらゆらと右へ左へと揺れながら散ってゆく。そんないかにも春だと言わんばかりの景色のなかで俺は見慣れない少し小柄な黒髪の少女と対面していた。 「私!あなたのことがずっと好きでした!!」 それは急な告白だった。 生まれてこの方16年。色恋沙汰には興味はありつつも自分から積極的に行動しなかった結果何もなかった16年。 とうとう俺にも本当の春が来た。 その少女の事は正直全く知らないがこんなチャンスを逃がすわけにはいかないし告白にオーケーの返事をしよう。・・・正直、少女が可愛かったのが理由というのは内緒だ。 そしてオーケーの返事をした。 「よかった・・・。」 と、少女は内心からホッとするように呟くと、 「それじゃあこれからよろしくお願いします先輩っ!」 と、元気な声で言ってきた。 今まではやっぱり緊張してたんだな。 「よし!じゃあまず先輩の周りの人達を始末しないとっ!」 ・・・・・・・・・・・・え?
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