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"そう。これはアルフにのみ伝わる創生の詩。ティム、なぜエルファであるお前に、私がこの詩を聞かせたと思うかね?"
「…わかりません」
ティムは立ったまま、答える。
"これからする話は、けして忘れてはならない。2人とも、よく聞いて心に刻みなさい。この世界に、そしてお前達2人に深く関わる話なのです。"
2人はこくっとうなづく。
"数ヶ月前、トゥリートが旅立ちました。彼は風の巫女を探して旅に出るよう、私が頼んだのです。
この大地はファーランドといいます。広い世界に比べたらちっぽけな島なのですが、私達には大切な大地。この大地は、はるか昔から2人の巫女に護られてきました。
風の巫女と、大地の巫女です。
夜空に黒と白の月があるように、風と大地を護る巫女がいるからこそ、豊かなマナをたたえ、生き物は育まれている。マナがなくなれば世界は滅ぶのです。"
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