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「うん。だから明後日でいい?って聞いたんだけど。バイト休みだから」
「サトルと行けるならいつでも大丈夫!」
「そう?なら、明後日で」
「うん!」
さっきまではサトルに対して、腹が立っていたのに。
わたしの顔はいつの間にか、締まりのないものになってしまっていた。
視線を伏せて思わず緩んでしまう口元を引き締めると、もう一度サトルを見つめる。
・・・でも、サトルの視線はもうわたしではなく、本に戻っていた・・・。
「もう!サトルのバカ!」
わたしがまた叫んでも今度はこっちを向いてくれないサトル。
『もう知らないから!』そう叫んでわたしは部屋に戻る。
こんなに腹を立ててもまた数時間後にはサトルの隣にいたくなるの。
これってもう重症ね・・・。
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