反抗

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別に意外なことではない。 熟練の魔術者なら魔術で視力を上げるなんて造作もないだろう。 でも、俺の視力の上げ方は普通の魔術とは違うんだよな。 俺の場合はわざわざ魔術を詠唱する必要もないしな。 こうやって空を飛んでるのも視力と関係してるんだ。 崖から飛び降りたって言ったからそのまま地面に落ちたとでも思ってたか? 悪いな。俺には羽根があるんだ。 まぁ魔術なんだけどな。 これについては後々説明するか。 さて魔術を使わなくても村が確認できる位置まで来た。 中央にかなり太い幹の大きな木があるこの村からはたくさんの場所から煙が上がり、村人たちは逃げ惑っている。 じゃあ始めようか。 左手に魔力を集め魔力弾を作る。 それを村を攻める1人の兵士に撃ち込む。 魔力弾は加速していき、兵士に命中し、砂煙が上がる。 「ぐわっ!?」 兵士の苦痛の声が聞こえた。 あの程度の兵士ならこの威力で十分なハズだ。 「何だっ!?」 「敵襲か!?」 兵士の何人かが気づいたようだ。 砂煙の近くに降り立つ。 「空から!?なっ貴様は!?」 「気づいたか…そうだよ…ヴォルビス国王の息子だっ!」 そう言って魔力弾を撃ち込んだ。 魔力弾ってなんか弱そうだが銃と同じようなものだ。 簡単に人を殺めることができる。
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