2.春風の予感。

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だから、きっと誰かと仲良くなるなんて時間がかかるんだろうなぁ…とか思ってたときだった。 「ちょいちょい、名前なんていうのお前?」 後ろの奴が、馴れ馴れしく肩を叩いてきた。 「え?…桜木永遠だけど」 「は?男なのに“はるか”なの?女っぽいな~」 なんだコイツ?初対面で小バカにしやがって。 ちょっとイケメンだからってよ…… 「あ、悪い悪い!でも俺、桜木花道は好きだぜ?」 ……なんのフォローにもなってないんだけど。 まぁ、いいや。きっと悪い奴ではない。 そう開き直らなきゃ、コイツと接することが出来ない気がした。
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