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あれは、小学校5年生くらいだったろうか?
10歳離れた妹が、まだ赤ちゃんで、母は妹を連れて、近くの総合病院に出かけていた。
夕方、16時~17時くらいだった。
弟は、これまた遊びに出かけている様子で、私はといえば1人お茶の間でテレビを観ていた。
忘れもしない。
“妖怪人間ベム”
『カラス男の巻』だった。
夕暮れ時になると
スクラップ置き場の様な
広場に置かれた
廃車のバスに
“カラス男”と
その手下の夥しい数のカラスが集結する様は
正に
ヒッチコックの“鳥”みたいで…
時間帯も相まって
もう
ドキドキしっぱなしだった。
そこへ、いきなり
自宅の電話のベルが鳴り響いた。
私は、ビクッ!として
文字どおり飛び上がる程に驚いた。
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