3/11
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
あれは、小学校5年生くらいだったろうか? 10歳離れた妹が、まだ赤ちゃんで、母は妹を連れて、近くの総合病院に出かけていた。 夕方、16時~17時くらいだった。 弟は、これまた遊びに出かけている様子で、私はといえば1人お茶の間でテレビを観ていた。 忘れもしない。 “妖怪人間ベム” 『カラス男の巻』だった。 夕暮れ時になると スクラップ置き場の様な 広場に置かれた 廃車のバスに “カラス男”と その手下の夥しい数のカラスが集結する様は 正に ヒッチコックの“鳥”みたいで… 時間帯も相まって もう ドキドキしっぱなしだった。 そこへ、いきなり 自宅の電話のベルが鳴り響いた。 私は、ビクッ!として 文字どおり飛び上がる程に驚いた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!