さみしいウサギ

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ウサギは、おばあさんに抱かれて、夜道を行きました。 どこに行くの。 ウサギは、聞きました。 さあね、だけどこうやっていれば、神様が迎えにきてくれるさ。 ふーん。 お前、私のペットになるかい? ペットてなに? 友達って意味さ。 ウサギは考えました。 友達って? おやおや、そこからかい? 世話が焼けるね。 おばあさんも、考えました。 たくさんのウサギパイを作った私に、死んでいきなりウサギの道連れができるなんてね。 これも、神様のお考えだろう。 おばあさんは、もう一度ウサギに言いました。 お前をまだ抱っこしてていいかい? うん、いいよ。 ウサギは、言いました。 これが、友達なら、僕は好きだな。レタスと同じくらい… ウサギはとても、いい気持ちになりました。 おしまい
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