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チュンチュン
鳥のさえずりが聞こえる朝。
1人の少年は……
「スー……スー……」
爆睡していた。
パタパタパタパタ
スリッパの鳴る音と一緒に、1人の少女が近づいてくる。
ガチャ
「スー………スー………。」
扉を開けた少女は、静かに聞こえる寝息を聞いて
「はぁ………寝坊助ぇ……」
小さなため息と共に小言をもらす。
---??side
私は今、隣の家に住む幼馴染みの家に来ている。
理由は幼馴染みを迎えにきている…(寝ている時は起こしにきている)
ただそれだけ……と言っても小学生時代から続く日課なんだけれど。
「嵐真(ランマ)っ!そろそろ起きよっ!学校遅刻しちゃうよ?」
名前を呼ばれてビクッと反応した嵐真は………
「あ…と…10分」
と呟き、布団に頭まで引っ張りあげて隠れる。
……はぁ
また昨日、夜更かししたのね……。
仕方ないから無理矢理起こすしかないか。
「バカ言ってないで早く起きなさいっ!!ほらっ!!布団から顔出す!!」
バッ
布団を無理矢理引き剥がす。
「…………さみぃ……」
そう呟くも起きる気配のない嵐真。
「………はぁ」
朝から何度目になるかわからない、ため息を溢して嵐真をみる。
少し長い黒髪に、整った顔立ち。身長は178と高く、引き締まった身体。腕には、最近までなかったが所々に傷がついている。
………いつこんなに傷ついたんだろ?
まぁいいや後で聞こう。
とりあえず起こさないとっ
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