とりあえずプロローグ

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目を覚ますと、目の前にひろがるのは真っ白な空間。 周りを見回してもあるのは…… 白 白 三角の白い布 白 白 「ちょっとっ!!」 慌ててスカートを押さえる依吹。 別に何も見てないよ? 「依吹もいたのか。てかここどこ?」 「知らないわよ。て言うか……見た……わよね?」 顔が若干ピクピクしているが、なんの事かわからない俺はスルーする。 「んー。意識を手放す前を思い出せば……」 「………死んだな」 「…………ピクピク(後で殴ってやるっ)」 「はぁ……雰囲気的に地獄じゃないんだよね……嫌な予感。」 「フォッフォッ…よくわかったのぉ」 声のした方を見れば……… 「いない……だと……」 そう誰もいないのだ。 しかし、声ははっきりと後ろから聞こえた。 「……嵐真…下……下の小さいのそうじゃない??」 「ん?」 依吹に言われた通り下を見てみると…… 子供?いや、さっき助けた小学生がいた。 「えっと、なんでボーズがいるんだ?学校はどうしたんだ?」 「お前が助けた小学生はワシじゃよ。さっきは助かったのぉ。さすがに死ぬとこじゃったわぁ★」 「??……いや、別に構わねぇけど……てか、俺ら死んだ?」 「いや、死んではおらんが……まぁあの世界からしたら死んだ事に近いかの?」 俺らは死んだ。でもあの時助けた小学生は生きているはず……おかしいぞ あの世界? 此処は何処でこのボーズはなんだ?考えろ俺!! 嫌な予感は気のせいだ!! 「その前に私たちは何処にいるんですか?地獄ではないみたいなんですが……」 依吹が話に割り込んできた。 だが、その質問はナイスだっ!!
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