第一章 記憶のない少女

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「そろそろ時間かな? 下の様子を見てくる。」 そう言って、薔は部屋から出ていった。 「じゃあ、俺着替えよー。」 「俺もー!」 双子が、洗面所へと消えていく。 「那緒、今日は分かってるよな?」 私は、梓に頷いた。 着替えのために 奥の部屋へと移動した。 ズボンを脱いで、スカートに履き替え、ヒールを履いた。 それから壁に掛かっている、 上着を手にとった。
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