始まりの日③

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*************   弱い、弱い、弱い…   「つまらん、此処はハズレか」    近しい気配に誘われて降り立ったものの…我に挑んで来る者こそ多いがその実、一筋の傷すら付けられないか弱い者ばかり。    期待外れだ。    何の術が掛かっているのか、切り捨てられれば皆一様に暫しその場に骸を晒すがすぐに血糊諸共に綺麗に消え失せる。  幻ではないが、その様はまるで緻密な幻術の如く。    奇妙な世界である事よ。    あぁ…また一人、誰かやってくるようだ。    つまらない相手であるならば、選定は此の辺りで切り上げるとしようか。     *************
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