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紗「確かに待つとは言ったけれど、あんた正直、私の所になんて戻る気ないでしょ」
雅「いや、そんな事は…」
紗「ないって言いきれないでしょ?」
雅「……」
そんなの、わかってるわよ。
一緒にいても、ずっと千秋、千秋ばかり言ってるもの。
私との指輪は持ち歩いてないけど、千秋さんから頂いたネックレスはずっと付けてるし。
その事がどれだけ私を傷つけてるか、気付きもしないんでしょ。
紗「だったら、さっさと会って付き合ってしまいなさい!じゃないと、私が前に進めないじゃない!」
雅「何。紗耶は俺と千秋が付き合って欲しいの?」
んな訳ないでしょ、このどアホ!
だったら告白なんかしないわよ!
でも…。
紗「そうよ!あんたの相談相手なんかもうウンザリなの!だからさっさと彼女と付き合ってしまいなさい!」
思っている事とは正反対な事を言う、この口。
雅「でも、紗耶は……?」
紗「心配しなくても大丈夫よ!私は男なんて選り取り見取りなんだから!」
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