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まず由利が意見を述べてみた。
「その方がカモフラージュになるんじゃないの。この学校に関係ない人だったら、少しは疑いがそれると思ったんでしょ」
「でも、そんな簡単に制服って手に入るのかな。全くこの学校と関係ない人が買えるわけがないだろうし、誰かを丸めこんで手に入れたとしてもいずれこのことは報道されるだろうし、そうなるとすぐに身元がばれる気がするんだけど」
佐々木は由利の意見を否定した。
次は高屋の番だ。
「影に協力者がいるんだ。それで、そいつが制服を犯人に貸したんだ」
「それはありえない」
佐々木は高屋の意見も即座に否定した。
「そんなことするメリットはお互いに一つもない。犯人からすれば脅しを受ける材料になってしまうし、協力者からすれば自分が何も利益を得ることなく逮捕されるだけだろ」
「じゃあ、大祐君はどうやって制服を手に入れたと思うの?」
いい加減正解を教えてくれと思った。
「そうだよ。お前は偉そうに俺たちの意見を否定するぐらいだから、ちゃんと正解は分かっているんだろうな」
高屋も同じ気持ちだ。
「正解が分かっていたらお前たちに聞いたりしないよ」
そう言って手を振った。
「俺は手に入れたんじゃなくて、初めから持っていたんだと思う」
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