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「でも、その三人組は誰だか分かってないんじゃないの?」
由利は思わず口を挟んだ。まさか既に見当が付いているのか。
「まだ分かってないけど、どうにか接触出来る方法を考えてみるよ。でも結局は彼らと接触するカギになるのは高屋なんだろうけど、今、高屋を前にして彼らが冷静な話し合いをしてくれるはずがないと思うんだ。だから少しだけ、時間が欲しい。なんとか高屋が直接会わずに済む方法を考えるから」
そこで言葉を切って由利と高屋の目をそれぞれまっすぐに見た。
「だから、このことはしばらく俺一人に任せてほしい」
「しばらくってどれぐらいだ?」
高屋が不満を隠そうともせず言ってきた。
それでもずいぶん落ち着いたみたいだ。
「この土日だけでいい。その間に俺が動いてみる。この三人の中では、一番危険が少ないのが俺だ」
今日は金曜日だったので明日からは二連休だった。
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