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「一人で大丈夫? 普段の大祐君なら心配ないけど、今回だけはちょっといつもと事情が違うよ」
由利はもう完全に落ち着いていた。
そして次に出てきたのは心配だった。
「大丈夫だよ。危険なことはしない。実際に動くかもしれないけど、基本的にはさっきも言ったように策を練るだけだ」
佐々木はなるべく心配を与えないように柔らかい口調で言ってくれた。
そして、高屋の方へ向き直って言った。
「お前もいいな。お前は極力外出を控えて、帰る時はいつもと違うルートで帰った方がいい」
高屋は渋々と言った風で頷いた。
「分かった。だけど、おいしいところを一人で持っていくようなことはするなよ」
これも高屋なりの心配なのだろう。
「分かってるって。いざって時はお前を必ず呼ぶよ。由利もこの土日は昼間以外の外出はしないでくれ。もし昼間外出するなら必ず誰かに付いてきてもらうように」
「分かった」
由利は深く頷いた。
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