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どうやって? と訊こうと思った時、目の端に由利の姿が映った。
外出は禁止しておいたはずなのに何でこんなところにいるんだ?
佐々木は考えるよりも先に、「由利」と言葉を発していた。
由利はビクッとしてこちらを向いた。
今にも泣き出しそうな顔でこちらを見てきて、動かなくなってしまった。
佐々木は由利に近づいて行く。
「どうしてこんなところにいるんだよ?」
「いや、だって……」
由利は瞳に涙を溜めていた。
「昨日、家から出るなって言っただろ。今度は本当にまずいかもしれないんだ」
佐々木の口調はかなり強くなっている。
高屋ならまだしも、まさか由利がこんなことをするとは思わなかった。
「おいおい。お前の彼女か?」
男が間に入ってきた。
「そうですけど」
「泣きそうになってんじゃねえか。女の子には優しくしないといけないだろ」
「今はそういう問題じゃないんですよ」
「まあいい。お前らに何があるのか知らないけど、とりあえず月曜の夜にここに奴らを連れてくる。またその時な」
そう言って男は立ち去った。
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