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「だけど、何で犯人はお前と小林の関係を知ってたんだよ? と言うか何でうちの学校以外なんだ?」
「両方とも同じ理由だよ。犯人はうちの学校の関係者だからだ」
「ちょっと待て」
ひったくりが言った。
「何でお前らの学校の関係者って分かるんだよ?」
「制服だ。そうだ、制服だよ」
高屋は佐々木が言っていたことを思い出した。
「一般人が制服を手に入れるのは難しい。つまり比較的簡単に手に入れられるのは学校関係者だ。それで学校関係者ならうちの生徒を襲うとばれる可能性がある。だから違う高校の生徒を探す必要があったんだ」
ひったくりが佐々木の方を見る。
佐々木は、「そういうことです。小林との関係を知っていたのもうちの学校関係者だったら知っててもおかしくはない。高屋が面白がっていろんな人に言ってましたから」と返事をした。
「そんなに面白がって言ったわけじゃないんだけどな」
高屋はぼそぼそっと言い訳をしてしまった。
「だから犯人はお前を狙ってるってことか。それでいて犯人は学校の関係者。そこまで分かってたら誰か一人ぐらい思い浮かばねえのかよ?」
ひったくりが訊く。
「それが全く。俺って知らないところで結構嫌われてるらしいんですよ」
佐々木は残念そうに首を振った。
「じゃあ、せめてそれだけでも警察に言ったらどうだ?」
リーダーが言う。
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