三年16

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「そうだよ。別にどっちが正義とかそんなのはどうでもいいんだって。仮に佐々木が悪かったとしても他の被害者から見ればそんなの関係ないでしょ。そいつが自分が正義だって思ってるならそれは絶対間違ってる」 「そうか」  ひったくりは満足したように頷く。 「じゃあ俺たちがここにいても、もう役に立つことはないな」  ひったくりが背を向けた。  そして、リーダーの背中を叩き、「ほら、帰るぞ」と言って去って行った。  公園には高屋と佐々木の二人だけが残された。
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