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いずれにしても空想の話だ。
寝る前にネガティブになるようなことは考えないでおこう。
そして、開かれたページにある文字に目を走らせた。
そのまま物語の世界に吸い込まれていく。
何ページか読み進めていくと、知らず知らずのうちにうとうとしていた。
額が本にぶつかり、はっと目が覚めた。
時計を見ると十二時を少し過ぎていた。
一度大きく伸びをし、頭を軽くゆすった。
うとうとしたままこの本を読むのはもったいない。
それほど、この作家の本を読むのを楽しみにしていたのだ。
また今度、時間がある時に続きを読もうと決めた。
今日のところはもう寝ようと、部屋の電気を消して、布団をかぶった。
ほんの数分で眠りに着いた。
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