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「さて、ようこそ理事長室へ」
カイトは目の前の椅子に座ってそう言った。
「理事長…?」
「そう。僕、カイト・シクタールが北東部魔術学校の理事長何だよ」
レンの呟きにカイトは答えた。
「あ、ちなみに私は北東部ギルドの二つ名持ちだからギルドに入る時は私を通してね」
─後でラフィにギルドとか二つ名持ちとか聞くか…
レンは取り敢えず話を終わらせる為に知りたい気持ちを抑えて話をすることにした。
「それで、何の話でしょうか?」
そう聞くとカイトは不思議そうな顔をした。
「理事長ということには反応しないんだね」
大抵その言葉を聞くと驚く人が多かったのだ。
「別に地位みて話してる訳じゃないですから。元々ラフィの両親って事は凄い人だとも思ってましたし」
そうレンが言うとカイトは微笑んで
「うん、合格だ。君なら問題なく我が家族に迎え入れよう」
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