レン・シクタール

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「あぁ、そういうことですか」 朝ラフィが言っていたことを思い出した。 『戸籍上も家族にしてもらう』 つまり養子ということだ。 ただ… 「合格って何ですか?」 レンもよく知らないが養子登録にテストはいるのだろうか? 「いや、僕もシェリーも地位が高いからその権力を狙って…っていうこともあるからね。気を悪くしてしまったなら謝る」 「いや、気にしなくていいです。元々俺はどこの誰かもわからないんですし、むしろこっちは感謝するほうですよ。ありがとうございます」 レンはそう言うと頭を下げた。 「頭を上げてくれよ。後、今から君は正式にシクタール家の一員なんだから敬語はいらないよ」 カイトはそう言って頭を上げさせた。
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