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レンは先生について『能力検査室』と言うところに入った。
「さて、レン君は固定能力についての知識が全くないと言うことなので簡単に説明しますね」
先生はそういうとその部屋にあった椅子に腰かけ、レンに座るように言った。
「まず、魔術には魔力が必要なことは知っているわよね?でも、魔力は生まれた時からある訳じゃないの。体の中の魔力制御器官が魔力を作っているんだけど、その魔力制御器官は人が命の危機に直面したときに初めて動き始めるの」
先生はそこで話を切って魔力制御器官の切断図を持ってきた。
「その魔力制御器官が動き始めると、血管の横にある魔力管に魔力が流れ始める。こうして魔力が使えるようになるわけね。そして、魔力制御器官が動き始めると固定能力も使えるようになるの。その理屈はわかってないわ」
レンはその話を聞いて思った。
─それって間接的に、今から命の危機に直面します、って言われてるよな…?
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