裏世界の秘密

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「僕は悪魔族のクロウド」 「竜眞が悪魔……」 あまり驚かなかった。 実感が無かった。 目の前に悪魔が居るという事に。でもちょっと笑った(たつまがあくま)。 「俺は破壊神のアタッカー」 「私は守護神のガーディアン。双子だから破壊神と守護神なの」 アタッカーとガーディアン。 やはり実感が無い。 「俺はさっき言ったとおり…… 死神……の……」 「死神はあっちの世界ではアルディって言われてるけど」 「じゃ、あだ名はアルディな」 「……紹介は終わり……と、早速行くか?」 「そうね、そろそろ増えた頃よね」 健人が立ち上がる。 それに続き、梓も立ち上がる。 「授業は……?」 俺は不良向きのクセに真面目みたいになってしまった。 本当はどうでもいいけど…… 「時間くらい簡単に止められる。ただ、リスクっていうか……反動が大きい」 「平気よ、じゃあやるわよ」 カチッ…… 梓はポーチから十字のマークが印された銀時計を出し、上についた突起を押した。 「……っ、止まったのか……?」 「うん。いつもの事で慣れたわ」 時間が止まると一瞬地盤が揺れる。地震の様だ。これに慣れるには時間がかかると思う。それから考えると相当経験があると考えられる。
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