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「シルダさん、こんにちは」
アタッカーは緑の髪の男の人に挨拶をした。見た目からして20歳位の若そうな人だった。
「あ、アタッカーにガーディアンにクロウド。久し振り、あれその人誰?」
「はじめまして、死神のアルディです」
アルディは挨拶して一礼した。
「死神か、珍しいな。ま、いいや、よろしくな」
シルダは手を差し出して来た。
アルディはその手を握り返した。
「俺の人間界の時の名前は白坂結城だ。俺もたまに下に行くときがあるからその時はそう呼んでくれ」
シルダは左手の親指を突き出して笑う。
「はい。シルダさん、あの、俺の武器を作ってくれませんか?」
「いいよ。頼まれなくても作ってやりたい位だよ」
「ありがとうございます」
「時間、かかるかな」
シルダは左手の指を二本折り、言う。
「シルダさんの魔術でやれば早いと思うんですけど。アルディにも早く武器慣れして欲しいんで」
アタッカーが言う。魔術……?
「そうなのか。仕方ない、急ぎならやるか。ちょっと離れてな」
シルダは台の上に鉄の棒を置き、陣が書かれた布をかけた。
「いくよ」
シルダは布の上に両手をかざす。そして何かを呟いた瞬間に蒼い光が見えた。
「出来た。シルダ特製、鋼白刀だ」
「シルダさんが造ったのは全部特製だと思います」
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