裏世界への誘い

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「あ……、すみません……」 竜眞は走って教室を出た。 周りから聞こえる声。 『うわ……、酷い……』 『あの言い方無くない?』 嫌味、悪口。俺にあてられる言葉は嫌な事しかない。 「あぁ、クソッ!」 雄哉は思い切り机を叩く。 ミシリと音がした。 「もう……、嫌なんだ……」 『私なら入る、可哀相だもん。あの子。せっかく集めた部員をバラしちゃうなんて可哀相すぎる』 「だよな……。内容が良ければ普通入るよな、それを理由も聞かずに泣かすって」 クラスからの嫌味、泣いていった竜眞。 耐えられなかった。 「あぁ、めんどくせぇ!!」 仲良くしてくれないだろう。 また新しいグループでも悪口とか言われるだろう。 そう思いながらも竜眞の教室に走った。
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