9582人が本棚に入れています
本棚に追加
昴「すいません、電話なので失礼します」
緩んだ頬を引き締め、無表情でそう言うと、俺は返事を聞くことなく生徒会室から出た
生徒会室から出れたことを喜んでいる場合じゃなかった
俺は一刻も早く電話に出たかった
一刻も早くアイツの声が聞きたかった
人気のない廊下まで走ってきて、通話ボタンを押す
携帯を耳に押し付けて、すぐに口を開いた
昴「隆司!!!!!!」
.
最初のコメントを投稿しよう!