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部屋に着いて、もう何時間か経った
だが、隆司はまだ一度も俺に触れてきていない
俺から近寄っていっても、特に何をするでもなく、今は楽しそうにテレビを見ている
昴「………………」
俺はそんな隆司をじっと見つめていた
隆司の様子は至って普通で、変なところなんてない
逆に普通過ぎて不自然なくらいに……
昴「…ねぇ、隆司」
隆「ん?何だ?」
昴「……いや、何でもない」
……俺が気にし過ぎてただけなのか?
それとも、俺を気遣って遠慮してる?
俺はそう思い、特に気にするのは止めようと思った
俺一人だけが変に意識しているのも恥ずかしいと思ったし、隆司が気遣ってくれてるなら嬉しいと思ったからだ
そんなこんなで、あっという間に一ヶ月が経った
あの日からずっと、隆司はほとんど俺に触ってきていない
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