9548人が本棚に入れています
本棚に追加
/411ページ
・・・駄目だ・・・・・・今泣いたら隆司に迷惑かける・・・
隆司に心配させてしまう・・・
胸は痛くて痛くてたまらないのに、やけに頭は冷静で、俺は隆司に顔を見せないように下を向き、涙が溢れないように必死に耐えた
昴「・・・・・・ごめん、いきなり変なこと言って・・・やっぱり今日疲れてるみたいだ・・・」
隆「・・・・・・・・・昴・・・?」
誤魔化すように発した声は少し震えてしまって、俺は泣いてることが隆司にバレないで欲しいと必死に願った
昴「・・・・・・・・・あっ・・・」
俺の願いも虚しく、隆司は俺の頬に手を当て、そのまま俺の顔を上にあげた
隆「・・・・・・昴・・・」
俺の涙が滲んだ顔を見た隆司は、顔を悲しそうに、それでいて悔しそうに歪めて・・・・・・
次の瞬間、俺は隆司に優しく抱きしめられていた・・・
.
最初のコメントを投稿しよう!