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俺が言葉を言い終えた瞬間、隆司が俺の肩を掴んでバッと体を離した
ようやく見れた隆司の顔は見たこともないくらい真っ赤で、混乱しているのがすぐ分かった
きっと俺の顔も隆司に負けないくらい真っ赤だろう
顔の熱さに頭がクラクラする
昴「ねぇ…キスしたい……」
しかし俺は顔の熱さなんて無視して、今度は隆司の目を見ながら先程と同じ言葉を放つ
そんな俺に隆司は一瞬目を見開いたかと思うと、俺の耳元に顔を近づけて小さな声で呟いた
隆「………バカ昴……キスなんかじゃ抑えられねぇよ…?」
鼓膜を直接震わせるような隆司の声に少し身じろぎながら、腕を隆司の首に回す
昴「……いい…隆司になら、なにされても…いい………」
俺ももう子供じゃない、なにをされるかなんて分かってる
でも、だからこそ、俺は隆司とそうなりたい…
隆司のことが大好きだから………
隆「………………バーカ……」
隆司はそう呟きながら、俺をソファーにゆっくりと押し倒した
その時見えた隆司の瞳は明らかな欲情の色をたたえながら、愛おしげな感情が滲み出ていて
俺はその瞳を見て、ゆっくりと目を閉じた………
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