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知らなかった、あんなところを使うなんて
知らなかった、あんなに痛いものだなんて
知らなかった…
俺を抱き締めたまま眠る隆司の胸に顔を寄せる
隆司の胸からは心臓の音が一定のリズムで聞こえた
そのことに俺はひどく安心した
知らなかった、一緒になることがこんなに幸せなことだなんて……
そんなことを考えていると、すごく隆司が愛おしくなってきて俺は頭を隆司の胸にグリグリと押し付けた
隆「…………んっ……」
俺の行動に目を覚ましたのか、俺を視界に入れると隆司とても優しく笑った
かと思ったらすぐににやーっと嫌な笑みを浮かべる
隆「なんだぁ…?もう一回っておねだりか?」
昴「…勘弁してください」
知らなかった、隆司がこんなに変態だなんて
俺は昨日散々隆司の好きなようにさせてヘトヘトである
もう体を動かすのも億劫だ
隆「クスクス…冗談だよ」
楽しそうに笑いながら隆司は俺をギュッと抱き締める
隆「なぁ昴……愛してるよ…」
隆司の言葉に俺はチラッと隆司に視線を向けて、すぐに戻して隆司の胸に顔を埋めた
昴「………うん、俺も、愛してる…」
部屋には優しい朝日が差し込み、穏やかに二人を照らしていたーーーーー………
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