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俺の発した言葉により会長は不機嫌そうに顔を歪めた
すると次の瞬間、きつく抱き締めていた腕を離され俺の身体はすっかり軽くなった
と同時に会長は席を立ち俺に背を向けながらポケットから携帯を取り出していた
辰「…そうかよ。じゃあお望み通り今から誰かとイチャイチャしてくるわ。せっかくお前のためにセフレ全部切ったっていうのになー」
…えっ?あれ?なにこの展開?
自分から言ったはずなのに、予想外の展開に俺の頭は停止寸前
いつもは同じようなこと言ってもこんな感じにはならなかったのに!!
光「…え、会長本当に?本当に今から誰かと会うの…?」
今だに俺に背を向け続け携帯をいじる会長に声をかける
しっかり声を出したつもりが、なんだか少し震えていた
辰「あぁ。俺の親衛隊の隊長でも呼び出すか。すぐ来てくれそうだし」
そう言うとすばやく携帯を操作して、それを耳に当てる会長
俺はといえば会長の言った現実的な言葉をまだ理解できてなくて、携帯を耳に当てた会長を呆然を見ていた
辰「あ、もしもし小田?俺だけど…」
ふいに聞こえた通話をする会長の声
あ、やばい、このままだと会長は…
気が付いたときには席を立っていて、会長の方に必死に手を伸ばす自分がいた
光「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁあ!!!」
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