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必死に伸ばした手で会長から携帯を奪い取る
そして俺は電話の相手に向かって大きな声で叫んだ
光「ごめんなさい!間違え電話です!あなたに電話したのは俺様会長じゃないですー!!」
一気に捲し立ててすぐに電話を切ろうと画面に目を向ける
あれ…?何故か画面の中ではアルパカの突然変異したやつが普通のアルパカを捕食しているよ??
俺の手の中にある会長の携帯では少し前に流行っていたアプリが起動していた
そんな状況に俺の頭は全くついていかない
辰「…ククッ」
突然聞こえた会長の堪えるような笑い声
ゆっくり声の方を向くと、耐えれないとばかりに楽しそうに大声で笑い出した会長
…ちょっと待ってよ、整理して考えよう
……………
光「…だまされた!?」
辰「ククッ…なんだ今頃気付いたのか?」
会長は笑い過ぎて目尻に溜まった涙を拭いながら小馬鹿にしたように問いかける
そんな仕草も表情もイケメンなんて世の中不公平だ
じゃなくて!だまされて必死に携帯を奪い取った俺の姿は会長から見たら相当愉快だったんじゃないか…!?
そう思うと頬がカッと熱くなり、恥ずかしくて会長の方を見れなくて俺は少し下に顔をそらす
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