#XX 会計と会長

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光「えっと…待たせちゃってごめんなさい」 辰「本当だぞ。でももう離さないからな…」 そう呟くと、俺の頬に手を添えてゆっくり顔を近付けてくる会長 あ、キスされる… と気付いたときには会長の唇が俺のそれに触れていて、優しく触れて離れていった 優しくて甘いキス…… 俺に大事そうに触れるキス…… 会長の優しさが見えたようなキスに俺はすごく嬉しくて、恥ずかしくて、俺は少し照れたように笑った 光「…会長への気持ちに気付けてよかった」 辰「………………」 そんな俺の顔をじっと見たまま動かなくなる会長 しかし暫くしてそんな会長の顔が悪いことを思い付いたように厭らしく笑った 辰「…お前はもう俺のものなんだ。ならこの俺様に愛されるってことがどういうことなのか教えてやらないとなぁ?」 光「…………えっ??」 俺が会長の言葉を理解できずに間抜けな声を出してる間に、会長は俺を近くにあったソファーに押し倒す ちょ、待って、待って、待ってください!! 光「かかか会長!!なにしてるんですか!?」 辰「なにって、今からお前の身体に直接教えてやろうとしてるんだが?」 ニヒルな笑顔をそんなことを言いながらも、手は止まらない会長 ちょ、誰だ会長のこと可愛いって言ったやつ!この人全然可愛くないよ!!ただの変態バ会長だー!!! ◇◇◇ 茜「…やっと引っ付いたみたいですね」 生徒会室の大きな扉の前でそう呟いたのは副会長である西田茜 翼「見てるこっちがじれったかったもんな」 そんな副会長の隣で肩をすくめながら呟くのは生徒会書記の明石翼 茜「これでやっとうざったい問題が片付きましたね。それにしても…」 翼「…俺たちはいつになったら生徒会室に入れるんだろうな…」 二人の呟く声は虚しく廊下に響き、そんな二人の存在を扉の向こうにいるカップルが気付くことはなかった…… .
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