圧倒的な科学力

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  「《ミケの部屋 OPEN》」 そう発音すると、突然視界に布団に包まった何かが現れた。 そして、そいつは寝返りをうち俺と目があった。 『乙女の寝顔を盗み見るなんて渉のゲス!卑劣!糞!外道!人で無し!』 猫耳と尻尾を生やした空中を浮遊する小人。 所謂萌えキャラというやつだ。 俺的にはウザいという認識しかないが。 睡眠中だったためかご立腹なさっている。 「ごめん、ごめんミケ。次は気をつけるから」 俺が何故こうも下手から出ているかというと、この多機能ゴーグルを使用するためだ。 このゴーグルは数え切れないほどの機能を有しており、俺には使いこなせない。 そこでナビゲーターを務める、萌えキャラのミケが必要なのだ。 人工知能を有しているので殆ど人と同じように会話できる。  
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